外科と整形外科、形成外科の違いについて

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外科と整形外科、形成外科の違いについて

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外科と整形外科、形成外科の違いについて

　外科と整形外科、形成外科の違いは何かという疑問をお持ちの方は、意外に多いようです。
　おそらくこれは、いざ自分が病院に行こうとする際に、外科で治療を受けるべきか整形外科、形成外科で治療を受けるべきかの判断に迷われているのではないかと思います。
　そこでこのページでは「外科と整形外科、形成外科の違い」について簡潔明瞭に解説することにしました。

（外科と整形外科）
　敢えて分かりやすい言い方をすれば、整形外科は捻挫・打撲・骨折・腰痛・関節痛などを扱います。
　一方いわゆる外科は一般的に手術をするというときにイメージする分野です。

　実際には脳神経外科、心臓血管外科、消化器外科、乳腺外科などに別れていますが、もとをたどれば整形外科も外科という意味では同じ分野と言えます。
　ちょっとした傷なら一般外科でも整形でも問題はありませんが、骨折、捻挫などは整形外科が良いでしょう。

（整形外科と形成外科）
　形成外科と言う分野が確立される前、整形外科で生まれつきの多指症やアザなど、見た目の良くない状態（醜い状態）の患者を診ることが多くありました。
　そのため、整形外科から分離するようにして、身体表面を治療する目的の外科である「形成外科学」という分野が確立しました。　形成外科の主な治療対象は下記のとおりです。
①先天異常
　生まれつきの体表の形の異常です。唇裂・口蓋裂（みつくち）、耳の変形、頭や顔の骨の変形などが対象となります。
②外傷
　特に顔面、手指の外傷、植皮手術を必要とするような深い熱傷を中心に担当しています。鼻、頬、顎などの顔面骨骨折も形成外科です。
③腫瘍
　主に皮膚、皮下の腫瘍を扱います。良性、悪性がありますが、良性の手術が多いのが一般的です。先天異常の、母斑などのあざも良性腫瘍の一種です。
④美容
　いわゆる美容整形という言葉に代表される美容を主たる目的とする手術です。
　手足の指の先天性奇形、指の切断などの外傷など、整形外科と形成外科で扱う疾患が重複します。
　また、これらのいくつかの科が協力して治療を行うこともあります。例えば、乳がんの手術は胸部外科が担当し、手術後の乳房再建手術は形成外科が担当したり、あるいは、やけどの治療は皮膚科が担当し、やけどの瘢痕の治療は形成外科が担当したりといったケースです。

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